ドラマロールプレイKAZUSA



作品は、魔界のスピンオフである「GO+ON!」というショートドラマシリーズと、私は理事をつとめている日テレHRのドラマロールプレイ「KAZUSA」という作品だ。


共に脚本、演出、撮影、録音、編集を私が一人で行っている。


今回から撮影機材を一新したこともあって、映像のクオリティが段違いに良くなった。(そのせいで己の技術の足りなさを実感する羽目にもなっているが)こうなると編集にも力が入る。


GO+ON!は出演者は全員、魔界のメンバーなので、アットホームで楽しい雰囲気をいかに編集に活かすかということがテーマだが、一方のKAZUSAはシリアスな企業ドラマなので、緊張感やリアリティに力点を置いている。ドラマであると同時に研修の素材でもあるので、あまり過度な演出を避けてきた。


しかし、今回、映像の撮影方法を見直し、よりドラマチックに映像表現ができるようになると、リアリティにこだわり過ぎず、視聴者の「感情」をより動かすことを考えた方がいいのではないかと思うようになった。


そこで今まではあえて挿入しなかったBGMを追加することにした。BGMは編集時で行える最も効果的な演出方法であり、視聴者の感情に大きな影響を与える。研修という側面から考えると、そういう演出は不可だと考えていたのだが、よく考えてみると、架空の設定のドラマの中では、登場人物の背景を知ることには限界があるし、その組織や人物がもつ無言の「圧」や「組織の中での常識」は再現することが難しい。今まで研修を行なってきて、どうもその部分が原因で今一つ没入感が足りないと感じていた。


その「無言の圧」や「組織の中での常識」といった気の部分をBGMでカバーしてみるという方法はあるのではないか。


そう思い編集したのだが、思いの外効果が大きいのではないかと期待している。


テレビドラマであれ、映画であれ、BGMも取ったらかなり没入感は減るだろうし、感情移入しにくくなるだろう。


そもそも人間は「感情の生き物」であり、感情によって意思決定が左右される。我々が行なっている研修はそうした人間の「感情」に着目し、その「感情」をコントロールしながら、的確な意思決定を行うというものだ。そのために感情を表現する「ドラマ」というものを素材に選んだわけだから。あえて「感情」に影響を与えるBGMを採用することは、よい「ハードル」になるのではないか。


まだ、仮説の段階だが、やってみる価値はあると思う。


コンテンツというものは常に進化を求めて改善していくものだ。


小説や舞台と同じく私の仕事の柱の一つである「ドラマ」というものの新しい可能性を開きたい。そう思った瞬間であった。






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