書き上げたのは今年の2月なので、ちょうど半年が経過した。
そろそろ、新作にかかりたいと思っている。
前作はコロナ禍が日本にも深刻な影響を与え始めた頃であり、リーダーやマネジメントについて考える仕事をしている私にとって「日本という国のリーダー」について考えるきっかけになり、それが作品のコンセプトになった。
「もしも徳川家康が総理大臣になったら」で気がついたことは、今、日本における政治への不信はコロナ以上に根深い問題になっているということである。
もちろん今までも政治不信は大きなテーマであった。
しかし、その政治不信には今までは特効薬があったように思う。
それは「経済成長」である。
バブル以降の日本は庶民感覚でいえば大きな経済成長はなかったように思うが実際のところ株価に代表される日本の経済全体はいくつかの成長軌道にのった。安倍政権もいわゆるアベノミクスで株価を浮上させ、それが経済界の支持を得て、長期政権の支えになったといえる。
株価が浮上しても大企業はそれを社員の賃金に反映をさしてしないため、景気が国民全体に広がることはないが、それでも倒産が相次ぐような不況にはならないわけで一定の支持回復ができるわけだ。
しかし、コロナが現れたことによって、その特効薬が使えなくなってしまった。経済成長ありきの政策に安心安全という新しい視点が加わったことによって、政治は混乱を極めている。今回のオリンピックなどはその矛盾が露骨に現れたといってよい。
コロナの影響は今しばらく続くだろうが、われわれは政治や社会のありかたについて考えなければならないタイミングにきていると思う。
したがって次作も引き続き「政治」「社会」そしてそれを紐解く「歴史」という組み合わせでチャレンジしたいと思う。
ただ、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」のようなアプローチはとらない。
まだそのスタイルやコンセプトは模索中だが、その模索の様を「スケッチ」で公開していこうと思う。
前の投稿のような形でシーンごとに書いていこうと思う。
最終的にはまったく違う形になるかもしれないが、読者のみなさんの反応なんかがわかれば新しい執筆方法になるような気がするので。
ブログの上部にある「スケッチ」というタブをクリックしてもらえれば、まとめて読めるので、ぜひ目を通してもらえれば嬉しい。
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