新作ではありませんが、宝島社さんから6月14日に発売される「徳川家康100の名言」の監修をさせていただきました。監修という仕事は初めてだったので、これが正しいものかどうか不安ですが、楽しく原稿を読ませていただきました。
家康という人は、世間のイメージでは「地味」な人だと思います。信長や秀吉の発想力や構想力をうまく引き継いだラッキーな人と思われてる人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際の家康は、信長、秀吉よりもある意味では過酷で波乱万丈な人生を送った人です。そして、現代の我々が味わうような挫折も何度も味わってきた人でもあります。この本に納められているのはそんな家康の一面を知る数々のエピソードです。
今回、宝島社さんでは、いわゆる一級資料と呼ばれる確実に家康の時代に書かれたもの以外の後世の人が書いたある意味では創作に近いものも収録されたそうです。それは、江戸時代の人がどう家康を捉えていたかを知る意味では面白いと思います。江戸時代においては、家康は絶対的英雄でしたし、(信長の存在はほとんど知られていなかった。秀吉は人気があった)現代の我々が知る家康とは違う側面が見てとれます。家康という人物を通しながら、ご自身の人生と重ね合わせて読んで欲しいと思います。
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