菅沼孝三さん。
そのお人柄と「手数王」と呼ばれる超絶技巧でミュージシャンの尊敬を集め、川口千里さんをはじめ多数のお弟子さんを世に輩出された優れた指導者でもありました。
この菅沼さんを無くしては私のライフワークともいえる「魔界」は存在しませんでした。
魔界少女拳という架空のアーチストをつくり、オリジナル曲「魔界伝承」をつくったのが2013年。「無名の新人の曲を有名ミュージシャンに演奏してもらう」というものを企画し、その第一弾として、なんのつてもない中、菅沼さんにオファーをさせていただきました。
このよくわからない企画に菅沼さんは快諾してくださり、ご自宅のスタジオで収録させていただきました。間近で見た「手数王」に大感激したことが昨日のことのようです。
さらに菅沼さんにはこの企画にご協力くださり、たくさんのミュージシャンの方をご紹介いただきました。何度もご自宅に伺いましたし、川口千里さんのご自宅に収録にお伺いするのをご一緒していただいたこと今でもワタシの宝物のような記憶です。
この企画がもとになり2014年に「魔界」が立ち上がり、現在の魔界の音楽ができています。
まさに菅沼さんは魔界の産みの親のような存在です。
魔界では、一度、新木場1stRingで、エレドラでご参加いただきました。(新木場1stRingは生ドラムは禁止されていましたので)
ここ数年は、なかなかお会いする機会もなく、こうして訃報に接し、もっとお会いするべきだったと心から後悔しています。
SNSで本当にたくさんのミュージシャン、ファンの皆さんの哀悼のコメントが寄せられていて改めて菅沼さんの偉大さを再確認しました。菅沼さんの魂は、全国にいる愛弟子の皆さんに受け継いでいかれるでしょう。またその音楽はたくさんのファンの方の中で永遠に生き続けます。
ワタシもまた菅沼さんという王に触れた者として、ミュージシャンの方とは違った形で、その魂をほんの少しでも受け継いでいけるよう精進したいと思います。
最後に。
菅沼さんとワタシが初めて会った日の動画をここにのせておきたいと思います
魔界の創世記( GENESIS)です。
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