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研修の可能性をエクスパンドする。

ある大企業さまの新入社員研修が昨日終了しました。4月の導入からはじまって年間で5回担当させていただいています。400名を超える新入社員の皆さんを3日にわけての集合研修。ここまではオンラインが主軸でありましたが、緊急事態宣言の全面解除を受けて、同期と実際に会い、ともに学ぶことで、モチベーションアップとここまでの社会人生活の棚卸しを行うことが目的です。


これだけであればごく一般的な新入社員フォロー研修なのですが、今回、私はプログラムを開発するにあたり、さらなる可能性の追求を求めました。


それは、「ファンづくり」です。


本来、研修とは「社内」で行われるものであり、閉ざされた「内側」のものです。ここに「外側」の力を加えようと思いました。


「外側」とはわれわれのような講師というものではなく、「一般的なお客さま」を指します。


つまり、研修の場に一般的なお客様に来てもらって新入社員と触れ合ってもらうというものです。研修という「学び」に「お客様の率直な視点」を加えてもらおうと考えました。また、お客様に新入社員と触れ合ってもらうことによって、その企業のファンになってもらえればというのも狙いです。新入社員の皆さんは、会社を背負って、真剣勝負の場でお客さまの心を掴んでもらうミッションが与えられます。


細かい内容は省きますが、3日間。述べ人数60名弱の一般のお客様(年齢は80代から20代、男女比も半々、職業は主婦から経営者まで、実に多彩な面々)に研修会場にご来場いただき参加していただきました。


研修運営的にはもはやイベント運営に近い労力がかかりましたが、やってみて、「新しい研修の形」が生まれたと実感しました。


やはり「お客様」という存在がいかに重要なものか・・。われわれ講師がいくら力説しても届かない気づきが、お客様の何気ない一言で、ストーンと腹落ちしたり、チャレンジする勇気を与えてくれたり、様々なドラマを見ました。


また、参加していただいたお客様も「若い人が一生懸命頑張ってる姿に感動した」「実際に取引きしてみたい」「会社に対する印象が変わった」などポジティブな反応を多くいただきました。


まさに研修がファンづくりまでエクスパンドした瞬間でした。


私は研修とは学びの場であると同時に、その学びを現場に「持ち帰る」ではなくて「広げる」ものだと思っています。その第一歩が進められた企画であったように思いました。


またこの大胆な企画にご賛同いただきともに運営をまさに一体になって進めていただいたご担当者の皆様には心より感謝いたします。


私が目指す育成の形が現実化したおそらくずっと記憶に残るであろう三日間でした。


最後に受講していただいた新入社員の皆さん、そしてなによりも温かいメッセージで新入社員のみなさんを導いていただいたお客様に「ありがとうござました」の言葉をもってこのブログを終えたいと思います。そして、ここからまた新たなドラマが生まれることを祈っています。




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