詳細発表とチケット販売を開始した。
そのことについてはポッドキャストにても話しているのでぜひ聴いてほしい。
まだ一ヶ月半以上時間はあるが、まずは復活への第一歩を進めた。今回を初回としてタイトルにもある「GENESIS」シリーズを開始する。
このコロナ禍におけるショーエンタテイメントのあり方を考える作品にしたいと思っている。もちろん、どんなに対策をしても完璧というものはないが、リスクをでき得る限り低くする努力はできる。
ポッドキャストでも話したが、ホールの収容人数500に対して半分以下の200を上限に、ステージ前列2列は着席不可とし、席については連番はなくす。もちろんマスク着用義務、換気、検温など国が定めた感染対策は遵守する。
今、小劇場やライブハウスで感染が広がっているのは、やはり「密」になってしまうことだろう。大きな会場や球場などのような場所で感染が確率的に少ないのは、観客制限を行えば相当、ソーシャルディスタンスが取れるのと換気が行いやすい点にあると思う。
その意味で小ホールと言えども500のキャパに対して半分以下、ステージとの距離をさらに開けるという施策はかなり安全面を確保できると考えている。
また、魔界の場合は1回限りの公演なので、公演に関わる出演者、スタッフについてもリスクは限定的だ。
さらに出演者の安全面という意味では、魔界は元々、かなり効率化されたリハーサルであった。1時間30分の公演をトータル15時間程度で作り上げる。これは通常の舞台の10分の1ほどのリハーサル時間だ。今回はさらにそれを推し進め、全体で集まるリハーサルは前日の5時間のみ。ほかは、シーンごとのリハーサルに限定する。魔界は出演者の数が多く、一人一人の負荷が少ないことで、リハーサルの効率化ができていたが、今回はその出演者の数も通常公演の半分以下にした。それでも負荷を下げる工夫を脚本で調整をした。
もちろんこのことでクオリティが下がるようなことにはならないようにしなければならない。そこは準備期間を十分にとることによって対応する。
ここまでやっても、出演者やスタッフの感染リスクはゼロにはならないし、場合によっては公演中止せざるを得ない事態になるかもしれない。
それでもやるだけの価値はあると思っている。リハーサルの効率化はコロナが去ったあとでも大きな知見となって我々の価値となるであろうし、感染対策そのものの工夫は、他のビジネスにも生きてくる。
人間は多かれ少なかれ「人と接しない」と生きていけない。ロックダウンをしようが、いxずれはそれは解除せねばならないし、未来永劫、人と接せずに生きていくことなどできない。であればその中で折り合いをつけていくしかないのだ。
「エンタテイメントなど必要ない」という人もいるだろう。しかし、その人にとっては必要なくてもそれを必要とする人もいる。もちろん野放しでやっていいものでもない。だからこそ「折り合い」をつける工夫が必要なのだ。
我々は「やりたいからやる」のではなく「やる価値があるからやる」。
全ての人にご理解いただくことは難しいかもしれないが、正義不正義をかざし、お互いを批判しあうのではなく、行動とその事実において「折り合い」を見つけていこうと思う。
2021年10月21日。
魔界の扉が必ず開くように。そしてそこに我々を必要とする方々が集まっていただけるように。
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