アナモルフィックレンズというものは、いわゆるシネマサイズに撮影できる特殊な一眼レンズである。ハリウッドなどで使われるものは500万円以上するらしい。
そのアナモルフィックレンズを廉価で販売しているのがSIRUIというメーカーだ。SIRUIは、中国の広東省中山市に本拠地を置くメーカーだ。創業は2001年で、2011年には日本国内でもその製品が取り扱われるようになった。もともとは三脚や一脚のメーカーでその品質の高さは有名らしい。
このSIRUIがアナモルフィックレンズを販売したのが2020年のこと(多分)。クラウドファンディングが大成功して話題になったような記憶がある。その時は50mmF1.8というもので、私が一眼レフに手を出してしまうきっかけになったものだ。
その後は35mm,24mm,75mmと次々と新製品を出している。
私は、今まで動画の制作にはずっとiPhoneにbeastgrip社のアナモルフィックレンズをつけて制作していたのだけれど、頭の中にはずっとSIRUIのアナモルフィックレンズが気になっていて、先月、ついに一眼レフに50mmF1.8のSIRUIアナモルフィックレンズを組み合わせるという冒険をした。
そもそも一眼レフなんぞ触ったこともないし、レンズは完全マニュアルレンズで事前にYoutubeなどで情報収集してると、「素人が手を出すものではない」というコメントで溢れていたのでそこそこビビっていたのだが、「憧れ」というものは人の力をアップさせるようで、最初からある程度使いこなせた。
実は、自宅での練習では散々だったのが、現場に入って俳優を前にすると不思議なぐらいちゃんと使えたのだ。(まぁ、ミスショットもそれなりにあったけど・・)
ということですっかりこのレンズの虜になったわけだが、50mmというのはAPSCセンサーで使うと75mm換ぐらいになるので、どうしても画角が狭い。なので、広い画角が必要なカットはどうしてもiPhoneに頼らざるを得なかったのだが、それが完成度的にはもったいなく、広角レンズの必要性を感じて、24mmF2.8のバージョンに手を出してしまった。
このレンズ、なかなかの高額だったのだが、一度、沼にハマった者に抗う術はなく・・。
今日からしばらく練習撮影をして慣れていこうと思う。
まぁ、生きてると「やらない」と決めたものに手を出すことが多いことに改めて気が付く今日この頃である・・。
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