「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が旧友と引き合わせてくれた話。



旧友の名はカマチくん。アクトリーグ創設期のメンバーであり2008年にアクトリーグを去ってから13年の時を経ての再会となった。


彼は私より一つ年下だが、お互いの家族構成が似ていて、アクトリーグ当時もいろいろと力になってくれた。当時、彼は「カマチョップ」という映像集団を作っていて、双子の兄が脚本監督、彼が主演俳優というチームだった。芸術家肌の兄と違って彼は飄々としていてコミュニケーション能力が高く、独特の雰囲気を持った俳優だった。


アクトリーグを彼が去ることを決めた時、彼の「引退式」を行ったことを覚えている。私は基本的に会社であれ、団体であれ、友人関係であれ、去っていく人に関してはかなりドライな方で、原則的には「何もしない」。友好的であれ敵対的であれ、単に違う道を進むことになっただけだから、そこに感傷的なけじめみたいなものは必要ないと思うのだ。そんな中でカマチくんに関しては、わざわざ公演の中で「引退式」を行ったのは我ながら異例の出来事であった。


といっても、その後は特に連絡を取り合うこともなく、13年の月日が流れた。


再会のきっかけは、彼がフェイスブックで「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が10万部を突破したという記事を見てくれたことで、(彼はフェイスブックをほとんど見ないらしい)連絡をくれたのだ。わがことのように喜んでくれてメッセージを送ってくれ、そこからトントンと再会の約束を果たした。


お互い一緒に過ごした13年前は40手前だったが今や50代。久しぶりにあった彼は相変わらず飄々としていた。


話を聞くと、俳優だった彼は、今は俳優も続けながらもメインは映画プロデューサーと脚本家とのことであった。しかも小説家デビューもするとのこと。この11月にはプロデュースした作品が公開されるとのことであった。


国広富之さんと手塚理美さんが共演で話題の「メイドインヘブン」という作品。




脚本もカマチくんが担当している。


若い頃、志したことを着実に叶えているカマチくんは本当に素晴らしいし、すごいことだと思う。


お互い違う道を歩いているようで、同じ方向を進んでいたようで、そのことが自然に思えて、とても温かい気持ちになった。


最近は、若い人たちと仕事をする機会が多いが、こうして同年代の仲間と言葉を交わせることができるのも幸せなものだ。


カマチくんの作品は11月6日より東京・K's cinemaで公開されるので、ぜひご覧になっていただきたい。


私も足を運ぼうと思う。


2021年の夏の終わりに、いい時間を過ごせたことに感謝を。