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魔界のリハーサルが本格化。

魔界のリハーサルがついに本格化。


今週は集中的にアクションシーンの抜き稽古が始まっている。今回はアクションシーンが盛りだくさんで、芝居パートはそれほど多くない。


また、これまでの魔界は「プロレス」の技術を生かすために、リングたアクション板というもので受け身を取れるものを用意してきたが、今回はそれらも排除し、いわゆる「普通」の舞台の条件でアクションを行う。


これは昨年から続けてきたVRのロケ撮影で、魔界の技術はハードな受け身がなくても十分魅せれるアクションシーンを作れると確信したからだ。


ハードな受け身が伴えば怪我の確率はどうしても高まるし、現在の魔界はプロレスラーと俳優の割合が半々になり、アクションシーンに俳優が関わることも多い、そういう意味で、危険な受け身をとることは難しくなってきたこともある。


このコロナ禍で興行における感染予防という視点が重要だが、同時に、「怪我」という面もきちんと演出としてコントロールしていかなくてはならない。特に今回は1年半ぶりということもあり、魔界独特の感覚を取り戻す必要もあり、より慎重に組み立てる必要がある。


もっともそのことで魔界のクオリティが下がることは許されない。


魔界の優れた面を残しながらも、新しい興奮を生み出したい。


今回はより「構成」を意識しながらアクションシーンを作っている。いつものようにメンバーおよび、アクションをまとめる瀧谷一樹のアイディアを尊重しながら、私も一から制作に関わっている。


昨日は今回、主役のASH役のみおりちゃんも参加して、魔界ならではの多人数戦の制作を行った。イメージは「個」の戦いから「軍」の戦いを想起させること。


3時間のリハーサルでかなり良い構成が出来上がった。このシーンは次のリハーサルで完成に追い込み、前日に全てのパートを合体させる。


全体リハーサル前日のみという無謀ともいえる作品制作を成功させるために個々のシーンの完成度を上げる日々が始まった。


魔界復活はすぐそこだ。




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